報告レポート

第10回 福岡岬塾

【第十回・福岡岬塾】

2010.10.16 あすみん

(主宰:権藤氏より)

仙崖さんの会…出光佐三…

代表卓話要約/池田哲也氏(福岡運輸福岡支店業務主任)

本日のテーマ「石田梅岩」を知らなかったので事前に勉強しました。

2つ大きな事を学びました。

まず1点目、『子どもの性格は親の躾!』

自分達は親や教師から殴られて育ったが最近、そんな親はいない。

2点目、『商人道は、仁義礼智信』にあり!

我が社の創業者・冨永シズを真っ先に思い起こした。

「企業は人。社会の役に立つ事が先!人も企業も世の中の役に立つべし!」

公私とも、相手を敬い、思いやる心を大切にしていこうと思う。

但し、「思いやり」には勇気も必要と考える。

<岬先生>

福岡運輸とは縁が深いが、富永シズさんの「創業の精神」は実に素晴しい!

しっかりした人間が率いた企業は、その基本原則により、新たな「人」を作っていくものである。

池田もしっかり頑張れよ!(笑)

(俺は)アナログ人間で携帯は通話だけ。メールなんか面倒でほとんどやっていなかった。

年齢と共に自分の好きなモノだけに縮小していくつもりだった。

ところが40代のIT社長(東京)が弟子になり、パソコンやiPadなどを俺専用に作ってくれ、プレゼントしてくれた。

とにかく便利すぎる!死ぬ気にならない!(笑)

ツイッターは今や、オバマ大統領、菅総理など皆やっている。

俺のツイッターも面白いぞ。

突然だが、青山墓地には多くの著名人の墓があるのを知っているか?

弟子のひとりが興味を持ち、現場に行って調べた結果を現場からメールしてくれた。

有馬良橘、犬養毅、大久保利通、緒方竹虎…おいおい随分いるなぁと言ったら、いえいえまだ「あ」の段ですだそうだ。(笑)

そういうやりとりをメールでやっている。

結局、100人以上の有名人の墓を見つけたが、歴史を分かっていない人間にはただの石でしかない。

長い人生では大きな差が出る!

価値観が大事だぞ。豚に真珠になるなよ。

教養は実益へのヒントでもある!

あの「ベル」は市場調査をした上で電話を発明したのではない。

真のクリエーターとは我々が好むもの、必要とするものを作り出す事である。

若手議員が地方から日本を変えていくという『龍馬プロジェクト』では志高き政治家を100人作ると張り切っているようだ。

【温故知新】の『知』は新たに『創』と考えるべし!

龍馬が言った「日本を洗濯して候」!政治も商売も新しいものが求められている事を忘れるな!

【全国岬塾連合会】は現在、全国10カ所で開催している。

このホームページはインターネット活用事業を手がけている『Net Frontier』の熊木淳一氏が開設してくれた。

今日はわざわざ東京から参加してくれた。

<『Net Frontier』代表取締役社長・熊木淳一氏登壇>

(挨拶〜岬先生のiPadにてサイト説明)

それぞれ各地のサイトに分かれているので是非、充実していってもらいたい。

毎回のレポート更新や参加申込などDATA化した方が楽な時代である。

いつも話すが《和尚さんドットコム》は実に良心的な経営で社会のお役に立っている。インチキが多い時代、雇用問題の解消などITを活用した新しい商売が出来る!

新しい事に挑戦せよ!

常に勉強だぞ!

そして、しっかりした根幹を学ぶためにも『石田梅岩』である!

世界にはオックスフォードやケンブリッジなど様々な有名大学がある。

その中でもっとも古いのがハーバード大学。

Mr.ハーバードが1636年に創立した私塾であるが後に国立大学となる。

そして無数とも言える偉人・重鎮を輩出し続けている。

日本にも古くは空海が開いた学問所(追記;綜芸種智院しゅげいしゅちいん)や鎌倉の足利学校、岡山藩藩学、5代将軍徳川綱吉の湯島聖堂、中江藤樹の藤樹書院など優れた学問所が存在し、多くの指導者の教えが後世へと受け継がれていくのである。

では、石田梅岩の教えを引き継いだ人物として、二宮尊徳、渋沢栄一、岩崎弥太郎、福沢諭吉、海援隊などが上げられる。

おそらく富永シズもそのひとりであろう。

日本の三大財閥の三井、住友、三菱の創業者達も梅岩の門弟と言える。

三井の本家は伊勢松坂にあり、江戸初期、呉服の『越後屋』として創業する。

黒潮に乗って、九州、紀州、勝浦、白浜など日本中に勢力を広げていく。

駿河城や駿河台など各地に地名としても残っている。

余談だが、福岡の宗像大社は裏お伊勢として海の安全を祈願する重要な神社であるのは知っているな。

安芸の宮島や信州の安曇野など海の民の痕跡でもあり、痕跡は北海道まで辿る事が出来る。

話しは戻り、井原西鶴のルポルタージュ『三井家』は面白い。

いわゆる「つけ」の月末払いなどはじめ、江戸元禄に一般庶民を相手にした小売りをスタートさせていた。

曲がったキュウリは売らない。まとまった数でないと販売しないなど売り手側都合の商法では倒産してしまう。

社会に対して何かを与えるところから商売は始まる。

何を中心に考えるか?である。

地方のシャッター通り商店街から講演の依頼がたまに来るが、日本全国、大型ショッピングセンターが台頭し、閑古鳥が鳴く商店街だらけになっている。

しかし商店街の店主が大型ショッピングセンターで買い物している現実がある。

しかし、ひとりの商店主は違った。

大型ショッピングに出来ない『早朝〜深夜営業』をしたのである。

すると早朝、深夜のお客さんで食えるようになったそうである。

(俺の)地元の幡ヶ谷商店街の知り合いが冠婚葬祭用に地元では売っていないフォーマルスーツを伊勢丹で買って帰ったそうだが、途中で伊勢丹の紙袋は捨てたそうだ。(笑)

昭和30年代の商店街はみんな顔見知りで和気あいあいとしていた。

地域が確実に繋がっていた時代であった。

その幡ヶ谷商店街にある電気屋さんが新たなサービスをはじめた。

店先にも大きく書いてあるが『どんなメーカーでも修理します!』

普通、街の電気屋さんはどこかのメーカーと一社契約している。

その枠を超えて、何でも修理しますというやり方は勇気ある決断だったと思う。

実はうちのTVが地デジ化に伴う改装工事で先日、突然、映らなくなった。

そこで早速、来てもらったら、何の事はない、ちょっとアンテナを微調整するだけできれいに映った。

最初、代金は要らないと断られたが気の毒と思い、千円だけ払った。

これからはそこで買い物しようと思っている。

(福岡運輸)池田が最初に言ってたが『商人道は、仁義礼智信』。

商売とは他人に対する思いやりである!

かつて海外で日本製品に対するバッシング騒ぎがあったが、実際には騒ぐ方が負ける。

実はクレームこそ、企業を強くしてくれるのである。

デパートなどでは、クレーム対応担当に有能社員が配置されている。

後々の役に立つということである。

件の電気屋もどんな些細な修理であっても出張する。

そこで各家庭の電気製品に限らず、家族構成などあらゆる情報が入手できる。

商売とは関係がない、「ついでに大根買ってきて」にも対応してあげると完全顧客となり、近所はすべて常連さん!となるのである。

商売とはそういうものである。

『商人道は、仁義礼智信』これは道徳の基本でもある。

「義」とは「正義」である。常にフェアプレー、不正をしない。卑怯な手段を使わない!

公平、公正、公明のルールを重んじ、礼を尽くせば、目指すとこの「信」が高まり、「信」ある「者」の「儲」となっていくわけである!

これがぐらつかない確固たる規範ある人間を作ってくれる。

武士道の場合は儲からなくても『仁義礼智信』、ここには『誠』がある!

負ける戦でも利害得失を問わず、我が誠を貫く!

それが本当の為政者である!

『商人道の向上』石田梅岩の教えを学んだ松下幸之助は、世の中で便利なもの、TV、クーラー、冷蔵庫など文明を作り上げてきた。

しかし今、開催されている『生物多様会議COP10』で絶滅の危機に瀕した希少種の保護などについて話し合われている。

時代は大きく変わったのである!

まっとうに生きていける未来のため、世界的視野で物事を考えなければならない。

現在、アジア全体は成長期であるが我が日本は衰弱の一途を辿っている。

ま、いずれ循環し、豊かな時代が来るだろうが…(苦笑)

昭和30〜40年代に始まった研究で日本人が続々とノーベル賞を獲っている。

果たして今後、日本人が同じようにノーベル賞を獲り続けられるのか?

(先述の)ハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)など日本人留学生が激減している。

これは憂慮すべき状況である。

新渡戸稲造先生の武士道とは『愛・献身・気概』である。

三大財閥創始者のひとり・安田善次郎は後の富士銀行、アサノセメント、川崎重工、ひいては京浜工業地帯の発展の礎を築き上げた。

すべては世のため、人のためとなる事業なのか?

アサノセメントは起業する際、他人に借金したくないと、ゴミ捨て場をあさり、コークスを拾ったり、おにぎりを包む、経木(きょうぎ)の代用品として竹の皮を売るなどして資本金を作ったのである。

この気概に渋沢栄一なども参加する事となったのである。

街中にあえて無料の公衆トイレを作り、そこで集めたし尿を肥料として商品化するなどゴミこそ宝!と頑張ったのである。

常に頭を切り替えろ!

基本的な事を習得し、幅を広げていくのが教養である!

何か質問はあるか?

(塾生より)

日本はこのまま没落するのか?V字回復は不可能か?

(岬先生)

現状は、景気停滞がやっとというほど悪化している。

円高などの影響で新興国相手にしか商売が出来ない状況の中、経営者をはじめとする財界人が自分達の給料を半減する英断など誰もしない。

では、新たな大ヒット商品を作れるか?大発明できるのか?が鍵となる。

年金は下がり、物価は上がる。

ついに日銀が0%金利に踏み切ったが、ユニクロなどはバングラデシュに工場を進出したし、グラミン銀行などは世界中が注目している。

日本など誰も見ていない。

『海外に出て行く気概』が問われる、これから10年、大変な時代だぞ!!

この後、『十徳や』にて懇親会。

残念ながら筆者、風邪気味で辞退しました。

次回/12月18日、『恩田木工』を博多駅ヨドバシカメラ前、

【寺子屋】にて学びます。忘年会も予定しております。

文責/みさき塾世話人 伊藤博

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